京都でオーダーすることの出来る柿渋染めは
庶民の生活の中で古くから日常的に使われていました。
タンニンの縮合重合する性質があり、様々な効果をもたらしていています。
まず防水性能が高く、防腐、防虫効果があるのが一番の特徴です。
また、柿に含まれているもう一つの成分のペクチンに
接着性があるため、使い込むほど塗布物は丈夫になる傾向があります。
そのため主に漁用の網、醸造用の絞り袋、染色用型紙、
渋団扇、紙衣、和傘、のれんと様々な日用品用として
染められるときに使われてきました。
作り方にも特徴があり、柿を未熟なうちの青柿の時に採取して、
粉砕、圧搾することで取ることの出来る渋い液を
冷暗所で時間をかけて熟成させます。
渋取をした最初は黄緑色をしていますが、時間が経過していくと
茶色に変化をしていきます。
そしてその柿渋を何回も塗り重ねていくと色合いの
鮮やかな「柿渋茶」を発色していき、化学染料では
出すことが出来ない風合いの独特な色合いへと変化していきます。
柿渋染めはそうやって古くから、京都の良質な水と
良質な環境の元で一つ一つ丁寧に手作業で染め上げられてきました。
そして最大の特徴は色素成分のタンニンは年月が経つとどんどんと縮合重合して、使いこむほどに素敵な色合いを醸し出すので、
のれんなどには最適の染め方です。
そんな年月を増すごとに色合いが増していくホンモノの柿渋染めを実感できるのは、京都だけです。
そして様々なサイズにも対応していてオーダーすることが出来ます。