のれんは店先や部屋の境界に日焼けや目隠しなどのために
吊り下げる布を指し、昔から建物に直接風や光が入り込まない
対策として利用されたことや、店先に掲げることで看板の役割を
持っていたことから、店主のセンスが垣間見えるアイテムとして人気があります。
現在は国内に限らず、海外からも注目されている
アイテムであり、季節や用途に合わせた様々な素材や
デザインが販売されていることから、室内のインテリアとしても
のれんは人気が高くなっています。
様々なデザインや品質の高いのれんは、職人が一つ一つ
丁寧に作成しているからこそ保たれており、お客様が求めている
デザインや機能性などを要望に合わせて商品化する
ものづくりへの姿勢も、オーダーメイドののれんが評価されている理由です。
のれんの種類によっては熟練の職人が染め抜きを行う場合も多く、
オーダーされたデザインに合わせて丁寧な手作業で作り出されていることや、
販売会社が間に入ることでお客様の要望を直接制作スタッフに伝えることで、
円滑に品質の良いものが作り出されるようになっています。
のれんは近年では和柄に限らず、洋柄など幅広いデザインが
登場するようになり、より幅広い用途で利用されるものとしても注目されています。
スラブ生地を加工する際の注意点
現在販売されているのれんはさまざまな素材が使用されている
特徴がありますが、ポリエステル生地の中でも一番人気があるのが
エステルスラブと呼ばれる生地です。
スラブ生地は光沢感があり、紬織風の良さを引き出すことが出来る特徴を持っています。
染色の際に織りの関係上滲みが出てしまうことが多いのですが、
手染めのような雰囲気を出して重厚感を出すことが出来るメリットがあります。
ポリエステルというと味気ないと感じる方は少なくありませんが、
最終的に多くの方が選ぶ人気の生地となっています。
デザインによっては重厚感を出すことが出来るメリットを持っていますが、
パッキリとしたデザインを求めている方にとって
滲みが出てしまう特性は加工が難しいともいわれています。
そのため、予め素材の特性上滲みが発生してしまうことを予測し、
デザインをすることが重要となります。
こういった加工が難しい面もありますが、耐久性が高く
綺麗な状態を長期間維持することが出来るメリットもあるので、
素材の特徴を理解した上でオーダーすることが大切です。
この素材を利用してプリントするデザインは、手染めのような
美しさが映える和柄などが特におすすめです。