良く聞く話では暖簾好きな人は立派な家に住んでいるという迷信でしょうか。実はけっこうマンションに住まわれているケースが多いです。
でどこに使うの?って聞くと多いのは部屋と部屋の間のしきりとして、つまり簡易の扉として使われるかた多いみたいです。
たしかに店の前でのれんの奥でうっすら動いている人って粋って感じますせんか。さらに麻素材のれんはすけすけなので、圧迫感がない割に冷房などの効果は保つという事です。こう考えると結構いいですよね。
意外と知らない暖簾の機能。もっと普及したらもっと身近な存在になる気がします。お店の顔として堂々とつけられた暖簾はとても存在感があります。また落ち着いた印象を与えたり、華やかな印象を与えたり色んな表情を見せることが出来るのも暖簾のいいところですね。
のれん表情は、技法によっても大きく変わります。シルクスクリーンであれば、かちっとした固い印象になります。反対に手描きであれば、 筆の流れがありますので柔らかな印象です。
のれんは広告という考え方
のれんは広告という考え方はどうなんでしょう?
よく言われるのは暖簾は看板だから。確かにそうです。ただ昔からはそれは隔たりという考え方が強かったというのではないかというのが私の私的な考え方です。
時代劇での帝と大名との間にあるすだれこれはまさにあなたとは違うのですよ。別の次元の人ですよ。って言っている気がします。これはおそらく人と神の隔たりではないかと私的に考えたりします。つまり広告というより別世界への入口のような気がします。
お店にはいった時に、空気感が変わる店って素敵ですよね。雰囲気づくりをきちんとしているお店はとても入った時にいい意味での緊張感があります。そんな中ずっといたらとても落ち着いてくる。また行きたくなるお店ってそんなお店な気がします。
お店は食べ物や販売物も大切ですが、お店の空間づくりは実はそれ以上に大切です。それに含まれるのは、お店の人の接客も大きくかかわってきます。